No.97 「個人型確定拠出年金の利用」
 
 みなさん、こんにちは!

 『人生一人旅』という昔からの言葉があります。これは、自分の人生は、結局のところ『一人で旅をするものだ』ということを言い表しています。
  「一人旅」は何かと危険だし、何から何まで自分で決めなければならないので、団体旅行の方が合っていると思う人は、人生の航路を一人で決定することに不安を感じて、人に決めて貰った方が楽だと思って生きているのかもしれません。逆に自分は一人で何でも出来るし、一人でいても寂しくも何ともないから誰の世話にもならずに一人で生きていけると豪語する人がいるとしたら、その人はちょっと傲慢な考えを持っているのかもしれません。人里はなれた山奥で、仙人のような生活をするというのでしたら別かもしれませんが、世の中のほとんどの人はなんらかの形で自分以外の人のご厄介になっているものだからです。

 人生の長旅は、『道連れ』と一緒の方が楽しさも倍増するに決っています。
 私の場合、その『道連れ』は、妻のほかに、もう一人います。愛犬です。
 最初の愛犬は、牡のウェルシュ・コーギーで、名前を「タロー」とつけました。 賢く、家族思いの犬で一生懸命に私たち家族を守ってくれました。それこそ喜怒哀楽を10年間ともにした「仲間」でした。然し、この犬種特有の遺伝病で7年前のある日、突然逝ってしまいました。別れに立ち会った妻の話では、私の帰宅を待つ「いつもの場所」に最後の力を振り絞って必死で出向いたそうです。私が帰宅したときは、妻の用意した「いつもの寝床」で綺麗な顔を横にして黙って静かに寝ていました。私がいくら呼びかけても、もう二度と応えることはありませんでした。尻尾を振って帰りを喜んでくれることもありませんでした。
 「タロー」との別れの後、暫くは「犬との一緒の旅」は頭に浮びませんでしたが、体調を崩したことが切っ掛けとなり、また「犬と一緒の旅」を又夢見るようになりました。そして、渋る妻を説得して、漸く4年前の2月から新たにパグ犬(牝)を家族の「仲間」として迎い入れることになりました。名前を「ハナ」とつけました。
 「ハナ」は先代の「タロー」とは異なり、"家族を守ろう"という気概より、"家族と遊ぼう"という気持ちの方が強い活発な子です。朝起きるとベッドまで私を起こしに来て、その後朝食を共にし、お出かけを見送り、そして帰宅を出迎えてくれます。夜は、晩酌のとき毎日、私の横に引っ付いて座ります。私は「ハナ」と妻を相手に一杯やりながらテレビを眺めるのが、一番の楽しみとなっています。そして、晩酌の後は,「ハナ」と一緒に布団に横になり、見もしないテレビをつけて、時々は二人でいびきをかきながらそのまま寝入ってしまいます。

 こんな取りとめの無い毎日を過ごしながら、私はドンドンと年をとって行きます。 妻と「ハナ」と一緒に『終着駅』を目指して、ドンドンと『旅程』を進んでいます。 犬は人より短命と云われますが、「ハナ」は未だ4歳。 あと十数年は、私と一緒に『旅』してくれるでしょう。 私は、連れ(妻とハナ)に見守られながら、静かに『終着駅』に辿り着きたいと何時も思いながら、『旅』を続けています。

 さて、 前回の「社員の健康管理」についての話、如何でしたでしょうか。
 今回は、「個人型確定拠出年金の利用」についての話をします。


――――――――――◆ 目 次 ◆――――――――――――――
○ 「個人型確定拠出年金の利用」
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 「今後、公的年金が減少して行く中,自社の退職金水準が低いので、従業員の老後のため,何らかのサポートをしてあげたいが、退職金水準を引上げるだけの財源が確保できない」というジレンマを抱えている企業があります。その場合には、「個人型確定拠出年金を活用するのも一法です。

[個人型確定拠出年金の概要]
 確定拠出年金には,「企業型」と「個人型」の2つの形態があります。企業型は,企業が企業年金制度として導入してその従業員が加入するもので,掛金も企業が負担します。一方,個人型は,国民年金基金連合会が実施し,個人が任意で加入するもので,従業員が自らのお金を掛金として拠出します。  
 個人型の掛金の月額限度額は,国民年金の第1号被保険者は68,000円,第2号被保険者は23,000円です。その掛金については全額,所得控除の対象となります。運用時は,企業型と同様で,資産残高には特別法人税が課税されますが,現在は凍結中です。  
 給付の種類は,老齢給付金・障害給付金・死亡一時金の3種類です。老齢給付金と障害給付金は5年〜20年の有期年金として支給され,具体的な年金の受取方法は運営管理機関が設定します。なお,年金として受給した場合には,公的年金等控除,一時金として受給した場合には退職所得控除が適用されます。個人型確定拠出年金には多くの税制優遇があるにもかかわらず,そのメリットを知らない(個人型の確定拠出年金の存在自体さえ知らない)人も多く,従業員に当制度を教えてあげるだけで喜ばれるケースもあります。

[企業による自助努力サポート]
 個人型確定拠出年金を活用して老後生活資金を準備する従業員には,従業員各人が金融機関に支払う手数料を,福利厚生制度の一環として企業が負担するという支援制度を導入する方法があります。退職金水準は引き上げることが出来なくても,個人型確定拠出年金の手数料を企業が負担する程度であれば,1人につき年間数千円なので大幅な負担増にはなりません。更に、この制度は,社員の自助努力をサポートする趣旨からも適切と言えるでしょう。

[メリットとデメリットも伝える]
 個人型確定拠出年金はあくまでも自己責任で行うものです。よって,従業員の理解が不十分なままで加入を煽ることは避けなければなりません。企業が手数料負担を福利厚生制度の一環として導入するのであれば,個人型確定拠出年金の基本的な仕組みや税制優遇を始めとしたメリットを伝えるとともに,反面、デメリットがあることも伝える必要があるでしょう。  
 その点を十分に踏まえたうえで採用するのであれば,個人型確定拠出年金は従業員の老後資産形成の大きな一助になると思われます。

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