No.56 派遣労働者をめぐる雇用問題
 
 みなさん、こんにちは!

 昨日(7月24日)は、帰宅時に電車を降りたら猛烈な雨が降っていました。 突然のにわか雨に見舞われて、犬を散歩させていた中年のご婦人が ずぶ濡れになっていました。
 そんな中、私も小さな傘で雨に濡れながら家路に つきました。"ついてないなぁ"と思いながら・・・・

 今の若い人たちは、「親より豊かにはなれない」と思っている人たちが 多数を占めるそうです。そんな時代だからでしょうか、若い人たちの中には 社会との繋がりにも関心を持たない人が増えているそうです。

 私は、電車に乗って仕事に出かけることが多いのですが、電車の中では、 優先席に踏ん反り返り周りを睨みつけるような傍若無人な振舞いに よく出会います。また、男女を問わず携帯に見入り、自分の世界に 閉じこもっています。

 こんな世の中になってどれほど経つんでしょうか。 日常の立ち居振る舞いが傍若無人になっている人を度々見受けるように なったのも気になります。
 これは、公私のけじめをつけるという緊張感がなくなってきたことの 裏返しなんでしょうか。

 戦後の「個を大切に」という風潮が日本古来の他への思いやりという 伝統を虫食い状態にしてきたのかもしれません。 このように変ってしまった背景には、近所の口うるさいオジサンとか オバサンとかがいなくなってきたことも大きく影響しているのかもしれません。

 最近は、総じて人と人との触れ合いが希薄になってきたのだろうと思います。 だから、昨日のように突然の雨にずぶ濡れになっている人を見かけても、 誰も何の声も掛けないのでしょうね。


 さて、 前回の「退職願の撤回トラブル」についての話、如何でしたでしょうか。
 今回は、「派遣労働者をめぐる雇用問題」についての話をします。




――――――――――◆ 目 次 ◆――――――――――――――
○「派遣労働者をめぐる雇用問題」
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 ここのところ、派遣労働者の雇用に関して、労働局による是正指導が相次いで行われています。

 東京労働局は、今年5月に日産自動車(東京都)に対し、派遣社員の雇用の安定を図るように是正指導を行いました。これは、同社に勤務している派遣社員2人(いずれも20代女性)が、直接雇用を申し立てていたことを受けたものです。

 また、広島労働局は、マツダ(広島県)に対して是正指導を行っていましたが、同様に、同社の自動車の委託生産を行っている取引先のプレス工業(川崎市)に対しても是正指導を行いました。
 これは、昨年末に雇止めされた元派遣社員の男性による「同社は派遣社員の短期雇用と再派遣を行っていた」との申告を受けたものです。

 さらに、兵庫労働局は、三菱電機の子会社である三菱電機エンジニアリング姫路事業所(兵庫県)と同県の派遣会社に対し、実態は「派遣」であるにもかかわらず「出向」と装って派遣労働者を働かせていたとして、職業安定法に基づく是正指導を行いました。


 厚生労働省の調査によれば、2008年に労災事故で死傷した派遣労働者は5,631人だったそうです。2年連続で5,000人を超え、製造業への派遣が解禁された2004年と比較すると8.4倍になっています。
 然も、労災事故を報告しない「労災隠し」が横行しているとの疑いもあり、上記の数は「氷山の一角ではないか」との声もあがっています。

 このような状況を受け、厚生労働省では、派遣先事業場で発生した労災事故について、派遣先への求償権の行使を徹底することを目的として、過失割合の判断基準を作成する方針を明らかにしました。過去の損害賠償請求に関する裁判例などを参考にして、今年の10月頃までにガイドラインをまとめる意向のようです。

 派遣労働者をめぐっては、偽装請負、偽装派遣、偽装出向などが一時期話題となり、新聞等でも大きく報道され、多くの企業が派遣労働者の雇用改善に取り組みました。 現在は「100年に一度の大不況」と言われる状況で、多くの企業が厳しい経営を強いられています。然し、そのような状況下であっても、「コンプライアンス遵守」の精神を忘れるわけにはいかないでしょう。法律に則った派遣労働者の雇用、労災事故への対応等が企業には求められています。  

 今回は、ここまでです。



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