No.52 労働基準監督署への申告
 
 みなさん、こんにちは!

 ここのところ、暖かい日が続いています。 千鳥が淵とか九段下とか靖国神社界隈の桜は、一斉に満開となりました。 「お花見」の客が、次から次へと列をなして通りを埋めています。 この界隈では、一年のなかで今が一番華やかで賑わう時期です。

 ところで、 私の好きな、中国古典に「花は半開を看る」という話しがあります。
 この話し、満開に咲き乱れている花は確かにきれいですが、すぐに散ってしまうし、また見飽きてもしまいます。だから、満開の花よりもむしろ五分咲き位の方に、 かえって風情があるという意味だそうです。

 桜も満開になると、もうあとは散るばかりです。 満開になってから散り始めるのは、それこそアッという間です。 だから、満開よりも未だ先が楽しめる五分咲きぐらいの方が躊躇無く楽しめるという のにも一理ありますね。

 人の世でも、満ちたりた状態というのは、だれでも願うところです。 しかし、それが果たして幸せなことなのかどうかは、よくわかりません。 まわりから見て、なんの不自由も心配もなさそうな人がいます。 しかし、そんな人に限って意外に深刻な悩みをかかえていたりします。 また、満ち足りた状態というのは、長続きもしません。
 だから、"欲しいものは何でもある。これ以上欲しいものは何にもない"という満ち足りた状態の人より、"あぁ、こんなものがほしいなぁ!"と何かに満ち足りない思いを持っている人の方が、張りのある人生を送れるともいえるでしょう。



 さて、 前回の「裁判員制度による休み」についての話、如何でしたでしょうか。

 今回は、「労働基準監督署への申告」についての話をします。






――――――――――◆ 目 次 ◆――――――――――――――
○「労働基準監督署への申告」
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 先日、東京労働局より「平成20年申告事案の概要について」という統計が発表されました。

 そもそも「申告」とは、労働者から労働基準監督署などに対して、労働基準関係法令に係る違反事実の通告がなされ、同通告を受けた労働基準監督署などによる調査および是正勧告等が行われることを指します。

 平成20年は秋以降、景気が急速に悪化し、「派遣切り」や非正規従業員の雇止めなどが急増したことから、解雇に関する申告件数が前年比16.8%という大幅増となっています。
 まず全体の申告受理件数については、平成20年は前年比で748件(12.9%)増の6,567件となりました。この申告件数は平成15年の6,404件をピークにその後減少し、平成17年は5,324件にまで減少していましたが、それ以降  3年連続のプラスとなり、平成20年については平成13年以降で最悪の水準となっています。

 また申告処理件数の内訳を見ると、解雇の処理件数が大幅増となっています。

 平成20年の解雇に関する処理件数は前年比べ16.8%増の1,272件となりました。また申告処理件数の大部分を占める賃金不払の件数に ついても前年比8.4%増の5,392件となっています。  

 平成21年については少なくともいまの時点では景気の底入れの目処もつかず、状況は悪化の一歩を辿っています。特に2月以降は本格的な人員削減を行う企業も増加していることから、今年は更なる申告件数の急増が懸念されます。

 企業の社会的責任として、人員削減はできる限り回避しなければなりませんが、そうは言ってもその状況によっては解雇に踏み切らざるを得ない場合もあるでしょう。そうした際には正確な知識を持って、従業員に十分な説明をするなど、適切なプロセスでもって対応を行うことが強く求められます。


今回は、ここまでです。



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