No.24 管理職の残業手当

 みなさん今日は! いよいよ、12月!今年も残りあと僅かとなりました。
 今年は、みなさんにとってどんな年でしたか?

 ところで、 最近はソリューションという言葉が良く使われています。 品物だけではなく、困っていることを丸ごと解決するための方法も提供するという考え方です。 今はそのソリューションを考えないと生き残るのは難しい時代に なってきました。
 外食産業は料理だけではなく、料理と一緒に笑顔を惜しまず、機敏に動かないと心地よく食事をしたいというお客さんにとってのソリューションにはなりません。
 私どもも、企業の人事・総務部を丸ごとお引受するというコンセプトで業務を行っています。 給与計算から社会保険等の手続き代行、人事賃金制度の設計、退職金制度構築(最近は、司法書士、行政書士 絡みの仕事の依頼もあります)など纏めて一箇所で済むというコンセプトは、 「お客さんにとって"便利で効率的に"という欲求に対する適格なソリューションになる」と確信しております。  

 前回の「支給日前に退職する者への賞与」についての話、如何でしたでしょうか。
 今回は、「管理職の残業手当」についての話をします。
 皆さんもこのメルマガで、"こういった話を聞いてみたい・教えて欲しい"といった ご要望がありましたら、是非ご連絡下さい。
 ご質問いただいた内容については、メールマガジンを通してご回答させていただきます。
 ご質問・ご意見はinfo@node-office.comからどうぞ。

――――――――――◆ 目 次 ◆――――――――――――――
○ 管理職の残業手当
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 景気に明るさが出てリストラも一段落したといわれていますが、企業はコスト抑制の手綱をゆるめる気配はないようです。
 最近では、管理職になって役職手当がつくようになった代わりに残業手当がなくなり、結果的に収入が大幅に減ってしまったというケースでのトラブルを耳にします。
 仕事の中身は殆ど変わっていないにも拘らず、人件費圧縮を狙った昇格人事により、会社と社員との間で紛争に発展してしまったという事例です。
(1)法律上の管理監督者とは  
労働基準法では労働時間や休憩、休日について一定の条件を設けることによって、労働者を保護していますが、いわゆる管理職は「管理監督者」として規制の適用外となっています。しかし、仮に会社が管理職と位置付けていても次のような要件を満たしていなければ、法律上の「管理監督者」とはならず、会社は残業や休日出勤には割増賃金を支払わなければなりません。
  @業務上の指揮命令権や相当程度の人事権がある
  A労働時間の厳格な拘束を受けない
  B管理監督者に相応しい処遇を受けている

(2)実際に裁判で争われた例
 実際に残業手当の支給対象であるかどうかが争われた裁判では、どういう肩書きかではなく、実態がどうであるかで判断されました。
 事例は、ファミリーレストランの店長が社員6、7人を統制し、ウエイターの採用にも一部関与し、材料の仕入や、売上金の管理等を任せられ、店長手当として月額2、3万円を受けていたケースです。
 この店長は、営業時間である午前11時から午後10時までは完全に拘束されて出退勤の自由はなく、仕事の内容はコック、ウエイター、レジ係、掃除等の全般に及んでおり、且つウエイターの労働条件も自身では決められず、最終的には会社が決定していました。
 この様な実態に鑑み「管理監督者」には当らないとされたのです。 

 また、銀行によって事情が違うため一般化はできませんが、支店長代理が、規定の就業時間に拘束されて、部下の人事やその考課には関与しておらず、経営者と一体となって銀行経営を左右するような仕事に全く携わっていないとして「管理監督者」には該当しないと裁判所が判断した例もあります。

 このように、「管理監督者」であるか否かは勤務の実態で判断されますので、ご注意下さい。

 今回は、ここまでです。


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